万引き家族

M:こんにちは。ミッシェルです。

G:どーも、ジョージです。

M:ついにうわさの映画を見てきました。カンヌ映画祭、パルムドール受賞作品

  『万引き家族』です。

G:ひさびさに、見に行った劇場満席だったね。

M:うん、ほんとのほんと、隅から隅まで埋まっていた。すごい!

  パルムドール受賞が効いてるわねえ。

G:タイトルも衝撃的だよね。

M:うん、そうねえ。テレビで、予告編を流すじゃない。

  ちょうど万引きを父と子でやる場面とか。

  こういうの大丈夫なのかなあって。

G:万引き推奨してない?みたいな?

M:そうそう。万引きして生活している家族を擁護してない?って。

  しかも、そりゃ、創作とは理解しつつも、いいのかなあって。

G:まあ、そう感じる人がいるだけでも、インパクトがあったってことだよね。

M:そうよね。万引きしている家族が、絆とかどうとかと語れるのか?みたいな。

G:でも、作品を見たら、なんか納得した。

M:なんか、空っ風に吹き飛ばされた枯葉が、側溝に集まって、

  温めあってるみたいなイメージよね。

G:確かに。あのあばら家で暮らしているのが信じられない。

  ややもすると、ゴミ屋敷だし。訪問する民生委員が、玄関に座る時、

  ハンカチ敷いただろ。あれで、この家の中の荒れ具合がわかるような。

M:今ってさ、モノがあふれてるでしょ。チープなものとか。

  貧乏でも、たまっちゃうのよね。スーパーの袋とか、買ったものの容器とか

  何か自然とたまっちゃう。捨てなければね。

  昔は、モノがあったほうが、金持ちって思えたけど、今は、

  すっきりと片付いた家の方が、金持ちよね。

G:そうだなあ。むしろ、モノがいっぱいのゴミ屋敷的な家に住んでいいるほうが

  貧しいイメージがあるよなあ。でも、この家族には、そんなことよりも

  家族でよりそっていることのほうが大事なんだなあ。

M:そうね。誰も、家の中の足の踏み場もない状況に文句を

  いう人はいないしね。

G:ラストのほうで、この家族が寄せ集めの家族ってことは

  あきらかになるんだけど、わからないのが、お父さんとお母さん役の

  二人が、どうやって、おばあちゃんと仲良くなったのかね。あのおばあちゃんと

  夫婦二人は、関係ないんだよなあ。

M:そうよね。おばあちゃんと、あの若い女の子は、接点があるみたいだけど。

  あと、男の子は、パチンコ屋の駐車場から盗んできた?

  もしかしたら、夏に、駐車場で置き去りにされた子を救ったのかも

  しれないけど。女の子は、あきらかに、ベランダに放置された子を

  見るに見かねて連れてきちゃったんだろうけど。

G:疑似家族なんだねえ。おばあちゃんの年金、6万だっけ?月に6万?

  年金って、偶数月に支給だから、12万だっけ。

  12万で、家族6人暮らすのは、きついなあ。っていうか、不可能だ。

M:パートで、働いても、働いてもカツカツなのは、そうよね。

  正社員じゃなくちゃ、とてもとても普通の生活はできないでしょ。

  パートだったら、ふたつ掛け持ちしなきゃいけないくらいかもね。

G:でもさ、自転車操業的な家族生活なんだけど、みんな怒らないよね。

  優しいよな。。思いやりがあるのな。カップラーメンとコロッケなのに、

  うまい!って、喜んでる。

M:そう、万引きを教えるしか能がないような父親役の男が、

  妹と仲良くやれと、祥太をたしなめるもんね。

  車上荒らしは、なんとも思わないのにね。

G:ばあちゃんが亡くなった時も、葬式代ないからって、

  ちゃんと穴掘って、埋葬してあげてるもんな。

M:そう、いじめて邪魔扱いしていないところがすごい。

G:祥太は、駄菓子屋のおやじにバレてたのに気付いて、

  その次行ったら、そのおやじは、亡くなってて、その駄菓子屋が

  つぶれたのかもしれないと気づいて、やっぱり万引きは

  いけないんだと、自ら気づくだろ。

M:あれは、偉いことよね。自分で気づいてくるっていうのは。

  あの子は、学校は行ってないけど、頭いいわよね。

  自分で考えることを知っているから。

  善悪の判断がつくようになったから。普通、親から万引きを

  習ったら、悪いなんて思わないでしょう。当たり前でしょう。

G:それは、あの疑似家族が、優しかったからなんじゃないか?

  心の痛みがわかる家族だったから、疑問を感じる心を育てることが

  できたんだと思うなあ。

M:やっぱり、愛情が大事なのね。それは、血とかは、関係なく。

  人は、優しくされたら、感じないわけがない。かもね。

G:祥太が、施設に引き取られて、男の元に遊びに来て、

  一晩泊まって帰るんだけど、バスに乗った祥太を追いかけるだろ。

  男が。もどき親子が、本当の親子みたいになってたんだなあって

  しみじみ思った。

M:きっとさ、祥太、もうちょっと大きくなって、あと10年くらいかなあ。

  そしたら、男と一緒に住むかしら?それとも、全く縁を切っちゃうかしら?

G:どうだろうねえ。でも、パチンコ屋の駐車場に置きっぱなしにした

  かもしれない親の元で暮らすより、情の深い男と一緒に

  いたほうが、良かったかもしれないよなあ。祥太た大きくなって

  どう考えるかわからないけどね。

M:なんていうか、結論が出ない物語なのよね。再び、この疑似家族が

  集まることはない気がするし、女の子は、じゅりちゃんは、また

  ベランダに放置されてしまったしね。なんだか……。

G:なんだか、やるせない結末だよなあ。どうなっちゃうんだろうって、

  先行きを心配してしまう結末だったよなあ。

M:そうねえ、このモヤモヤ感は、晴れることがないわね。

  っていうか、こういう家族って、どこかにほんと居そうね。

  泣ける映画かと思ったの。でも、泣けなかった。

  それは、そういうモヤモヤ感が残ったからかな。

  抑えた演出というか、泣かせたら、現実的じゃないと

  思ったんでしょうかね。どこか、やるせない気分が漂うのが

  今の空気感なのかな。

G:誰も、この状況をどうにもできない。こんな子供がいても

  誰もどうすることもできないみたいな。無力感も漂うよなあ。

M:だから、疑似家族だった時の、夏の海のシーンがしみる

  のかもしれない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック