あなたを抱きしめる日まで

M:こんにちは。ミッシェルです。

G:どーも ジョージです。

M:いやあ、今日のこの映画は良かったねえ。

  ねえ、ねえ、やっぱり、見てよかったじゃない。

G:まあね、ジュディ・デンチがやっぱりいいねえ。

  おばちゃんだけど、いいよ。日本でいえば、樹木希林さんか市原悦子さんか。

M:ほんと。ジュデイ・デンチだから 良かったのかも。美人さんでおばさんになった人は、

  やっぱり硬質で、あったかみに欠けちゃうものね。適度なふっくらさと肝っ玉母さん的な

  イメージがないと感動はなかったかもしれない。

  今年入って見た中で 一番かな。そうか『ネブラスカ』も良かったから。

  うーん、難しい、どっちもいい。

G:日が経つにつれ、前見た映画のことだんだん感動が薄れてくるからね。

  『ネブラスカ』は良かった。これもいいし。ほんと、微妙だな。

M:カトリックって、けっこうあくどいことやってたの?

  司祭による児童への性的虐待とかニュースになったものね。

  修道院ってけっこうきついことやらされるのね。

  そうそう『マグダレンの祈り』っていう映画を見たときも

  修道院がそういうことやっていいのかと思ったもの。

G:キリスト教とかって、もともとのキリストの教えというのは、崇高なんだけれど

  その後のそれを承継していくのが人間だからねえ。やっぱり 人間が持つ

  欲望とか権力欲とか金銭欲とか性欲とかももちろん出てきちゃうよね。

  カトリックはどうして妻帯がいけないのかね?プロテスタントはいいのにね。

  人間なんだから、自然にしておいたほうがいいんじゃないかなあ。

  不自然だから、いろんなひずみが起きてくる。

M:まあ、でも、カトリックは2000年以上もそれでやってきているんだから

  いまさら変えられないでしょ。

  私は、教会とか聖書とかキリスト教とかっていうと

  どうしても純粋なものとか聖なるものとか慈愛とか優しさとか

  そういうイメージだけど、実際はそれだけじゃなくて、

  規則にすごく厳格でそれを破ると罰がきついみたいよね。

  この物語の根本もそうでしょ。男女の恋愛に厳しくて、でも、子供ができちゃったら

  罪深い子として厳しくされるとは。それで、母と子が引き離されて、人身売買みたいな

  ことをされちゃうとは。

  合法的な養子縁組だったら問題なかったのかな?

  強引に引き離されて、その記録もないっていうのがいけないってことでしょ。

  うーん、神様はそういうことをお許しになると考えたのかな?

  そこが人間の浅はかなところで、自分の都合のいい解釈でそういうことを

  しちゃったのね。

G:そんなことに巻き込まれちゃった人こそいい迷惑だよな。

  自分の人生、大半を台無しにされたも同然だもんな。

  このフィロミナおばちゃんだって、50年ずーっと思い続けてきたわけだ。

  かわいそうに。でも、自分の息子がアメリカ大統領の法律顧問を務めた

  エリートだったとは!すごい展開だったね。これって、実話だろ?

  すごいよね。

  彼女の元で育っていたら、そうはならなかったかもしれないのに。

  人って環境で人生が決まるのかな?

M:うーんそうともいえる。養子に行ったから、いい教育を受けさせてもらえたかも

  しれないし、厳格な父親だったから、勉強を一生懸命やったのかもしれないし。

  ところで、フィノミナに付き合って息子探しをするジャーナリストのマーテインって

  カッコいいわよねえ。ちょっと昔の若林豪さん的な感じ。

  かっこいい人は、中年になってもカッコいいのね。

G:あんなイケメンで、コメディアンだってさ。

M:えーっそうなの?

G:みたいだよ。パンフレットに書いてあるよ。

M:意外ー!ミスタービーンみたいなこと やるのかしら?

G:さあ、どうかなあ。イギリス人に聞けば、この映画でシリアスな役をやって

  びっくりしてうんじゃないの?昔のドリフの長さんが、シリアスな刑事役やるのと

  同じような感じかなあ?

M:そうか、そういうこともありね。

  フィノミナのキャラクターがいいのよね。アメリカのホテルの朝食で、

  子供みたいに楽しそうにしたり、ハーレクインロマンスみたいな恋愛小説が

  大好きだったり、重い十字架を背負っているとみせかけて、実生活は

  テレビが好きだったり、恋愛小説が好きだったり 面白い。

G:そうだよ。人間って多面的なんだよ。50年間ずーっと息子のことを思っては

  いるものの、日常席活では、楽しみも見つけなければ、生きていけないよ。

  それが、人間さ。ビジネスクラスのフライトに喜んだり、ホテルのベッドメイキングに

   喜んだり、いいよね。そーいう細かいキャラ作りがこのおばちゃんを魅力的に

  しているんじゃないかな。それに、ジュディ・デンチがしっくりくるからいいよね。

  おばちゃん特有のきまぐれだとかおしゃべりだとかに振り回されながらの

  エリートとの珍道中は、ほんとうに面白かった。だから、ホロリとさせられちゃうのかもな。

M:結局、元の修道院に戻っていたとは!あのシスターも罪作りだわ。

  わかっていたなら、最初から教えてあげれば良かったものを。

  あなたの息子さんは、アメリカ大統領の法律顧問をしていましたってね。

  そういうところで 愛をみせるのが、カトリックじゃないのかって思うけど

  冷たいわよね。対応が。宗教以外の団体とあまり差がないって感じ。

  ほんとがっかり。

G:組織はみんな人間が作っているから、どこでも人間のいろいろな感情が

  入ってくるよね。それは、宗教団体もかわりないだろうね。

  悲しいかな。
  
  しかし、いい映画だったね。

M:ほんと、見て良かった!

  

"あなたを抱きしめる日まで" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント