RAILWAYS

M:こんにちは。ミッシェルです。久しぶりです。
G:どーも ジョージです。
M:最近は、ジョージのご両親を介護することになって
  すごい忙しいの。映画を見てるひまがないって感じ。
G:苦労かけてます。
M:まあ、年齢からすると、私の周りでもけっこう介護してる人
  多いですよ。病院と行ったり来たり。
  そういうところに 頻繁に出入りするようになると
  ああ 日本は高齢化社会なんだと実感しますよ。

G:今日の映画は、そんな僕らの日常とオーバーラップさせられる
  映画だったよなあ。

  この映画さ、去年の冬だったっけ?ほら、出雲大社にいった時
  松江城近くのレストランで ポスターが貼ってあったんだよね。
  確か。

M:そうそう。一畑電鉄の映画ができるんだって二人で見たよね。
  レストランの人にも聞いたっけ。
  そうしたら、まだ配役も決まってないんですよ 見たいなこと
  言ってた。

G:だから、きっと郷土の為だけに作られる映画なんだろうなと
  思っていた。それが、主役は中井 貴一で 他にも
  ぞろりと有名な俳優さんが出て、全国区の映画になるとは
  あの時は 思わなかったよな。バタデンの映画 ほのぼのしてて
  いいだろうなあ、できたら 見たいよなあって話していたんだよな。

M:そうそう。ジョージ、山陰好きだもんね。学生時代に、ユースホステル
  泊まり歩いて旅したとき、バタデンにも乗ったっていってたよね。

G:そうなんだよ。田園風景のなか、ゴトゴト進む電車は実にいいよね。
  のどかでさ。日本の田舎!って感じが実にいいんだよね。

M:そういう感じ、出てたよね。井筒家の近くの駅は、無人駅で
  その向こうに宍道湖が日の光でキラキラ輝いて いいよね。

  そういえば、最近、山陰 クローズアップされてるよね。
  NHKの朝の連ドラは 鳥取だし。方言もやわらかいし
  いいよね。

G:この映画、単なる 鉄男向けじゃないところがいいよね。
  さっきも言ったけど、介護問題もあるだろ、
  それから人生を豊かに生きるとはどういうことかってことも
  あるし、家族の問題もあるし、夫婦の関係ってこともあるし、
  友人との関係もあるし、いろんな要素を含んで 脚本が練られて
  いるところがいいね。

  まあ、大企業の取締役になろうって人が、意外にも あっさり
  会社を辞めてしまったことには、びっくりしたけどね。

M:そうね、友人の事故死の影響もあると思うけど
  母親の介護っていうこともあるけど
  なかなか 会社を辞める決断を下せるかどうか
  
  まあ、奥さん働いてるし、取締り役になろうって人だから
  相当に高給取りで貯蓄もかなりあって、退職金も
  かなり出るとは思うけど、でも、二の足を踏むわよね、普通。

  彼に限っては、リストラ寸前ということではなかったわけだから。

G:そうだなあ、決断が早かったよなあ。しかも、運良く
  自分の子供の頃の夢だった電車の運転士の募集が
  あったってところも ラッキーだよな。そんなに トントン拍子に
  ことは進まないってのが現実だと思うけど。

  でも、この映画は、大人に夢を与えるものだから、
  そういうところは すっとばしてもいいかな。

  ずーっと前、山田太一作『ふぞろいの林檎』で中井貴一は
  時任三郎なんかと二流大学の学生を演じていただろ。
  あの時の学生が成長して、社会人になって
  もう、取締り役にもなるような年齢になっちゃうのかな
  と思うと時間ってあっという間に過ぎていくものだよな。

  俺なんかも、もう会社人生での先は見えてきちゃったしなあ。
  俺なんかは、取締役なんて 夢のまた夢でさ
  あーあ、差がついちゃうんだよなあ。

  工場長でリストラされる側にいる友人と取締役へと昇進していく自分
  ヨーイドンで会社人生をスタートさせたのに、いつの間にか
  差がついちゃってさ。

  まあ、人生観が違うといえば違うんだろうけど。
  出世してる人は、それなりにやはり犠牲を払って
  いるだろうし、平気をよそおっていても、陰では
  えらい気を使ったり、努力していたりするんだろうけどね。

  なんかさ、ため息がでちゃうよ。この映画の最初のほうはさ。

M:会社が生き残るにはリストラもやむなし か。
  
  でも、会社って誰のために何のために存在してるのか
  わからなくなる時ってあるわよね。会社が生き残るためには、
  一部の社員が犠牲になったとしても、他の社員が生き残れれば
  それは仕方のないこと ってことでしょ。

  なんかせつないわよね。でも、出世した人でも
  何か失敗すれば、はい、それまでよ、君はもういいよ
  といわれかねない 恐ろしいところでもあるのよね。

  会社なんて、誰かが辞めても 次から次へと
  ポストは埋められていくから、その人がいなくちゃだめってことは
  ほとんどの場合、ないですからね。そういうところもむなしいのよね。

G:あー俺も、ぱっと会社をやめてえー!!
  でも、だめ。辞めたら最後、次の職がないもんなあ。

M:現実はシビアよね。奥さんの支援だってそうそうないだろうし。
  会社辞めたら、即離婚よ なーんて言い出しかねないし。
  私なら、言っちゃうかも。

G:運転士として一緒に入った新人 野球で肩を壊して野球選手を
  断念した すねててふてくされてて 落ち込んでいるのを
  年の甲で元気づけるところがうまいよなあ。

  俺は、あんな言葉をかけられるかなあ。
  なんでえ、ふてくされやがって 小僧のくせに とか
  そのくらいしか思わないかもしれないなあ。

  やっぱり、取締り役になるような人は
  人としての器も違うのかなあって思ったよ。

M:でも、会社では いやな奴だったわよ。井筒さんは。

  会社人間の人生を捨ててから、俄然 輝きだしたのよ。
  会社人間、会社命の人がだめだとは言わないけど

  会社人間だと、仕事のできるできないとか
  競争相手かどうか でしか 人をみないでしょ。

  でも、会社を辞めると、いろんな人の価値に
  気付くんじゃないかしらね。

G:まあね、会社では、業績をあげたかどうかで
  はかられちゃうからね。

M:でも、それだけの会社に 明日はないわね。
  会社が生き残るため といいながら
  そのうち なくなっていくでしょ。
  
  会社だって、人が運営しているんだから
  人を大事にしない会社って 遅かれ早かれ
  つぶれていくと思うわ。

  人を大事にっていうか、仕事自体にも誠実に
  世のため、人のためにやらないものは
  やはり自滅していくと思う。

  会社だけじゃなくて、政治でもそうでしょ。

  鳩山さんとか見てると ウチの会社のトップと
  同じだわ って思う。言ってることとやってることが
  違うの、ヴィジョンがないの、トップがキチンとした
  ポリシーを持ってない組織っていうのは
  やっぱり崩れていくわよね。

  うちの会社もいつまで もつことやら。ふーっ。

G:いまは、どこの会社もたいして業績よくないだろうから
  我慢 我慢の時なんじゃないかね。

M:井筒さんみたいに 新しいことにチャレンジできれば
  いいけれど。そうもできないしね。はあー。

  でも、なんか元気が出た。50でも人生やり直そうって
  思えば、できるんだなあって思ったから。

G:ほんと、たった一回の人生だから、悔いなくいきなくちゃな。

  もしも、生まれ変わったら、次はこうなりたい じゃなくて

  この人生で こうしたいってほうがいいよな。
 
  やっぱり。

  だって、生まれ変わった時、人間になってる可能性は
  少ないかもしれないだろ。

  いやあ、いい映画だったよ。


本日のセリフ  今が自分の夢と向きあう最初で最後だ。
         
          年をとると かわれなくなるんだって

          終点までちゃんと乗ってってくれよ

"RAILWAYS" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント