2020年 今年のベスト映画

M:こんにちは。ミッシェルです。お久しぶりです。

G:どーもジョージです。ほんとにご無沙汰してます。

M:今年は、コロナ、コロナでほぼ1年が終わり、映画もあまり見られず、

  年末を迎えてしまいました。

G:ほんとだね。ほんとに映画見に行かなかったね。

M:ちなみに、一番最近見たのは、「鬼滅の刃」と「罪の声」でした。

  ここに書かなかったけどね。

G:そうそう、うっかりしてしまった。

  その代り、DVDをけっこう借りて見てたね。

M:そうそう、ジョージなんて、古い映画ばっかり見てた。

  でも、私もはまった。生まれる前の映画のなんと面白いこと!

G:ははは、そうだろう。若尾文子さんとかきれいだったねえ。

M:昭和の男たちも、カッコよかったし。

G:ということで、今年は、古いDVDも含めて、良かった映画のベスト10を

  発表しようではないか。ハハハ。

M:そうね。映画館で見た映画だけに絞ると、ほんと、悲しいほど、ない。

G:では、恒例の年度終いのベスト10いきますか。

  僕からね。

  10位 氷点 1956年の映画 山本薩夫監督

      三浦綾子さんの小説だけど、読んだことがなくて、タイトルだけ知って
      いた映画。ようやく内容がわかった。自分が産んだ子じゃない子供を
      育てさせられた女の気持ちはいかばかりか。その子供の気持ちもね。
      重すぎて、うわーっつらすぎると思った。若尾文子さんが、義母を
      演じていて、微妙な心理が見事。

  9位  雁  1966年の映画  池広一夫監督

      森鴎外の小説。東大にかよる岡田と高利貸しの妾をしているお玉との
      はかないロマンスだ。お玉を若尾文子が演じていて、きれいなんですね。
      生活のために、妾にならなければならない女と恋心と複雑な心境を若尾
      文子さんがせつなく演じました。かわいそうだなあ。

M:ジョージは、若尾文子さんにべたほめだったもんね。わたしも、へえーこんな沢山の
  
  役を演じていたとはしりませんでした。名女優と呼ばれていただけの大活躍でした。

  では、私のほうは、

  10位 永遠の人  1961年  木下恵介監督

      ジョージが若尾文子さんなら、私は、高峰秀子さん推しです。これは庄屋と小作の
      身分違いの悲劇もあるけど、ずーっと好きだった人と一緒になれずに、むりやり
      結婚させられた女とずっと思っていた男との三角関係です。不倫とか今流行って
      いるのかとおもいきや、昔からあることなんですね。ほぼ一生を描いているので
      見応えがあります。恋愛は一時燃え上がるけど、それが愛情に変わった時、人は
      どう変化するのか、生き方が参考になります。

  9位  紀ノ川   1966年  
  
      有吉佐和子さんの小説が原作です。司葉子さんが、女の一生を見事に演じました。
      いやー、女の一生すごいですね。昔は、昔の流儀で女は生活をしてきたのだけど、
      つまり、娘時代は、親に従い、嫁に行ってからは夫に従い、年取ってからは、
      子供に従い、家というのもついてまわるし、生きにくかった時代かと思いますが、
      その中で、凜として自分らしい生き方を模索しながら生きていることに感動を
      覚えました。一生ですから、大事件が起こるわけではありません。淡々と日常の
      エピソードがつづられていくのですが、見終わるとすごいなあと思う作品でした。

G:昔の映画って、骨太だよね。女性映画にしても。芯が通っている女性が多い気がする。
  
  今の女性の方が主張するというか自分の意見を持っているように思えるけど、昔の女性も
   
  なかなかですよ。

M:そうなの。びっくりするくらい、しっかりしているし、凛としている。見習わなくちゃと

  思うばかりよ。

G:さて、僕の番だね。

 8位 清作の妻  1965年  増村保造監督 

   これも、主人公は若尾文子さん。明治時代の話なのだけど、差別が横行する狭い村の
   中で、愛を貫いた二人の壮絶な物語。軍隊に夫をとられたくない女がどんな行動を
   するのか。どこか「阿部定事件」を思いだした。好きな男を自分のものだけにしたいという
   愛情の行き着く先は、こういうことなのかなと。自分には想像もできないことですが。

 7位 米     1957年  今井正監督

   霞ヶ浦の農村を舞台にした物語。昔の日本は貧しくて、農家でも長男はいいけど、次男以下は
   出稼ぎにいくか、何か他の仕事を見つけなければいけなかった時代。あるコメ農家の若者を
   通して、農村の人間ドラマを描いたもの。総天然色カラーが、ちょっと色がきつめに出ていて
   いい感じだ。方言丸出しもなかなかいいです。昔の日本をリアルに感じるなら、こういう昔の
   映画を見ると背景にそれが写っているから参考になるね。

M:日本は戦後というか、1970年代~1980年代の高度経済成長を経て、大きく社会が
  
  かわったわよね。だから、今の私たちは、戦前も、戦後復興の時も、高度経済成長の前半部分は

  リアルに体験していないから、こういう映画を見ると、そうか本の40年、50年前はこんな
 
  だったんだと映画を通して見ることができるのはいいことね。話だけでは、想像できないもの。


  さて、では、私のほうね。

  8位 トウキョウソナタ   黒沢清監督

   これは、今年「スパイの妻」で、賞に輝いた黒沢監督の映画。「スパイの妻」はまだ見ていない
   のですが、これは良かった。現代社会を、きりとっているよね。リストラされた夫が、それを
   家族に言えない。今コロナ禍で、リアルにこういうことが起きているのでは?と思わせる。
   家族がみんな仲がいいとはいえない。どこかちぐはぐで、すれちがっていて、でも不倫とか
   裏切ることをしていなければ、回復する手立てはあるはず。自分たちが変わればという
   感じです。

  7位 飢餓海峡    1965年   内田吐夢監督

   私の好きな社会派の作家水上勉さん原作の映画です。社会派というと「砂の器」か
   「飢餓海峡」かという感じです。ドラマ化もされていて、山崎努さんの犬飼多吉もいいです。
   でも、こちらは、三国連太郎さんが犬飼多吉です。社会派ドラマって、リメイクされると
   時代に合ってなくて、その時代に合った設定に変更されるでしょ。でも、一番最初のものが
   一番いいね。やはり、その時代背景があって、その物語は生まれたわけだから。
   伴淳三郎さんの元刑事が良かったです。

G:最近の映画は、こう骨太な社会派映画っていうのが少ないよね。若い人向けのライトなものが

  多い気がする。俳優さんもこういう重いテーマに合う人がいないこともあるかな。だんだん

  軟弱になってきちゃったんだ。男女平等が浸透しているから、男らしくとか女らしくというのが

  流行らないからな。だから、こういう男らしかった人がいた時代、女らしかった時代の映画

  が懐かしい。さて、僕の番。

6位 祗園の姉妹 1936年  溝口健二監督

  京都の花街のことがよくわかる映画。華やかだけでなく、女が生きるというのはつらことがわかる。
  山田五十鈴が梅吉、梅村容子が妹のおもちゃ。いもうとは現実主義で男をなんとか手玉にとってやろう
  としているが、うまくいかない。

5位 祗園囃子  1953年  溝口健二監督

  京都の花街の話。小暮実千代と若尾文子の姉妹。若尾文子が若くて舞妓姿がかわいい。京都の花街の
  ことがわかるのがいいね。舞妓さんのなりてが少ないというけど、それは社会構造が変化してきた
  から仕方ないね。昔は、貧しい娘さんが沢山いたから、花街に入る人は多かったかもしれないけど、
  今はそうはいかないから。と、世の中に芸者さんとか少なくなってきた原因がわかるような映画。

M:京都、舞妓さん、芸妓さん、有名人とか一流の人とあえていいなあと

  今は思うけど、昔の花街はそういいところばかりじゃないってことがリアルに描かれて

  女の道は、厳しいなあということ。京都行く時の参考として、こういう映画を見ると

  いいよね。

  では、私の番ね。

6位 廃市   大林宣彦監督

  見たかった映画。やっと見られた。水郷というか運河というかがはりめぐらされた
  美しい町、柳川が舞台。でも、この美しい町が、うち捨てられていく町として
  描かれるのですね。小林聡美さんが女らしい役だからびっくり。姉と妹の確執とか
  姉のだんなさんとの三角関係なんですけど。そういう話より、柳川の町がいい。
  大林監督は、ロケ地選びが素晴らしいよね。尾道も映画で知ったし。

5位 野菊の如き人なりき  木下恵介監督

  伊藤左千夫の『野菊の墓』の映画化。『野菊の墓』ってもうストーリーも知ってるし
  民さんという年上の女性との淡い恋物語でしょって感じで、変化球もない物語って
  印象なんですけど、でも、この映画見て、違った。すごくよくなってる。小説より
  いい感じでした。白黒なんですけど、とっぴなエピソードはないんですけど、
  なんで良かったかというと、たぶん、民さんいじめが強調されていたから、
  民さんの恋の悲劇が際立ったって感じかな。淡い初恋物語なのですが、
  『ロミオとジュリエット』なみの気持ち的には激情型のロマンスになっています。
  笠智衆が、おじいさんになった政夫さんとして出ていて、これも悲しさを引き立てて
  いますね。

G:恋愛ってさ、恋多き人もいるけど、数じゃないんだね。たった一回の恋愛でも
  
  濃い恋愛感情になったものは、一生ものだもんね。そういうのがいいね。恋愛は

  数じゃないんだ、質なんだよと。

  では、僕だね。

4位 噂の女   溝口健二監督

  これも京都の花街で揚屋を経営している女主人の物語。やり手の女将だが、娘が東京から
  破談の傷を負って帰ってくる。実家が揚屋というのが、ネックとなったらしい。娘が
  自分の職業を嫌っていることにショックを受けるが、生活していくためにはそんなことに
  かまっていられない。しかも、自分の年下の恋人との関係もうまくやりたい。しかし、
  年下の恋人は浮気性、娘にも手を出してくる始末。またも、ショックを受けて倒れる。
  娘が母を助けて、家業に精を出すようになる。雨降って地固まるというオチだけど、
  揚屋という商売は、貧しい女性の存在もあるという皮肉なオチも。

3位 刺青    増村保造監督

  こちらは、若尾文子さんがいきのいい姐さんって感じでいいね。無理やり背中にジョロウグモの
  刺青を入れられてから彼女の運命は激変、周囲の男が次々と殺されていく。こわい話。
  ついには、好きな男が自暴自棄になって女を切りつける。結局、ジョロウグモに殺された女。
  若尾文子さんが、とにかくカッコイイ。

M:ジョージは、今年は、若尾文子さんにぞっこんだね。まあ、確かに、かっこいい女優さんですね。

  京都好きも高じてきましたね。ジョージさん。京都、行きたくなっちゃうね。

  さて、私。

4位 糸

  ようやく今年見た映画が入りました。こんなに偶然が続く出会いって現実にはないんだけど、
  テーマが糸だから、別れても別れても、めぐりあうんだね。ロマンチックだけど、
  女の子が、ガッツがあって、がんばって生き抜くところがいいのよ。
  中島みゆきさんの曲で、私も大好きな歌です。だから、映画見たかったけど、
  期待を裏切らない映画になっていました。良かったです。

3位 シェイクスピアの庭

  これは、シェイクスピアがロンドンの劇場が火災にあって、生まれ故郷に戻ってきたところから
  物語は始まります。シェイクスピアは、劇作家で有名で、年上のアンと結婚していたというのは
  知っていたけど、それ以外は何も知らなかったです。妻も、ぼーっと影の形で、リアルな感じが
  いままで思い浮かばなかったけれど、この映画を見て、とても生き生きしているのですよ。
  妻との関係が浮き彫りになって、子供たちのと関係もよくわかるし、シェイクスピアの私生活が
  リアルにわかるようになりました。これは、良かった。
  昔、『恋におちたシェイクスピア』という映画があったけれど、あれはロンドンでのシェイクスピアの
  浮気を描いたものだったのね。あれも、すごーくよくできていて感動しましたが、こちらもよかった
  です。

G:シェイクスピアって、あのおでこのはんぶんつるつるハゲのおじさんってイメージだけど

  こんな家庭の確執があったんだね。すごく人間的だった。作品だけでなく、人物そのものも

  とても興味深い存在になったな。では、僕の

2位 罪の声

  僕も、やっと今年映画館で見た作品が入りました。これはグリコ森永事件を題材に
  したもので、僕らもこれって20代くらいの時の事件で、あのキツネ目の男は
  ニュースでよく出てたから、覚えているけど、具体的にどうだったのか
  全然覚えていない。へーー、こんなことになっていたのかって、この映画を見て
  初めて全貌がつかめたという感じだ。フィクションなのだろうけど、そうなんだろうな
  と思わせる説得力があります。素晴らしい。小栗旬さんが、淡々とした記者さんで
  良かったです。

1位 八甲田山  1977年  森谷司郎監督

  僕は一度見ているはずなんだけど、こんなだったかなあと改めて感動した映画だ。
  出ている俳優さんが素晴らしい! 全員がほぼ主役を演じられる役者さんばかりで
  こんな映画、今じゃ作れないだろうなと思う。高倉健さん、北大路欣也さん、三国連太郎さん、
  丹波哲郎さん、大滝秀治さん、小林桂樹さん、加山雄三さん、加藤嘉さん、栗原小巻さん、
  加賀まりこさん、藤岡琢也さん、神山繁さん、菅井きんさん、緒方拳さん、秋吉久美子さん
  とまあ、豪華な出演陣です。なんで、この映画は見ようと思ったのかというと、夏に
  青森に行ったとき、雪中行軍資料館のバンフレットを手に入れたことだ。そういえば、
  映画があったなあと思いたった。パンフレットと見比べながら見たので、よけいに
  理解が深まりましたね。今度、青森に行ったら、資料館と八甲田山を歩きたいよ。
  内容は、雪のこわさを思いしりましたね。第五連隊と第三十一連隊の比較が、失敗の
  本質をついていて、今コロナの政策にも、第五連隊の失敗の原因を学んでほしいと
  思ったね。失敗は、慢心からも発生するよね。部下の意見を取り入れない上司も
  失敗を助長するよね。

M:昔の映画は、本当に映画映画してるよね。今は、テレビドラマでもいいのにという感じの
  
  ものまで、映画になって、映画とテレビドラマの境界線がないよね。

  では、私の2位、1位はと。

2位 鬼滅の刃 無間列車編

  今年一番人気のアニメだ。『千と千尋の神隠し』の興行収入を超えたしまったし、
  大人気だった。コロナ禍の中、びっくりですよね。確かに、面白かった。
  
1位 シンドラーのリスト

   いい映画だと聞いていたのに、見ていなかった映画でした。ようやく見られました。
   これも、すごい。重いと同時にこんなことがあったんだということが悲しい。
   人間をモノとしか見ていないよね。戦争は、本当に人間のいやな部分を助長するよね。
   こういう映画を見て、世界の格差とか人権問題を考えなくちゃいけないよね。

M:ということで、今年は、ステイホームということで、映画館で見た映画はわずかでした。

  でも、家でDVDを見ていて、昔の映画を沢山見ることになって、再発見したことが
  
  沢山ありました。

G:本当だよ。若尾文子さんはいいよ。再発見だ。京都もいいし。コロナの感染が拡大して

  いて、またまたステイホームが言われ出したので、来年もDVDを沢山見ることに

  なりそうだ。昔でも最近でも、いい映画を沢山見たいね。

M:では、また来年もよろしく。

G:よろしくねー。良いお年をー!




  

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