運び屋

M:こんにちは。ミッシェルです。

G:どーも ジョージです。僕はねえ、ダーティ・ハリーのクリント・イーストウッドは知らない

  んだけど、監督業になってからのクリント・イーストウッドには、興味があるんだよね。

  今回の映画も、クリント・イーストウッドが監督しているから、是非見たかったんだ。

M:アカデミー賞とかもとっているでしょう。『許されざる者』とか、『ミリオンダラー・ベイビー』とか。

G:そうだね。『許されざる者』は、最近になったようやくDVDで見たよ。

  やっぱり、よかった。

M:この映画の予告編みてたら、90才にもなる人の話で、クリント・イーストウッド自身も

  そうとうくたびれてて、本当に大丈夫なの?って心配しちゃったんだけど、

  見たら、全然お元気で、大丈夫で、安心しました。

G:そうだよねえ。まず、御本人のことを心配しちゃうよね。

  でも、さすがだね。うまい!と思った。家族のこと、家族を振り返らなかった

  ことを悔いて、それを今取り戻したいと思っている男のこと、丹念に描いているよね。

  しかも、麻薬のマフィアのことも丹念に描いているじゃないか。メキシコの大豪邸で

  日夜繰り広げられているようなパーティの様子、普通の人じゃ、わからない世界も

  ちゃんと見せてくれてるし、興味本位的な部分も満足させている。そういうツボのつくり方

  がうまいね。

M:ラストは、ちゃんと泣かせるしね。家族の絆を取り戻すことができてね。

  余談ですが、あの娘さんは、イーストウッドの本当の娘さんなんだってね。

  似てないよねえ。お母さん似なのかしらね。

  私は、懐かしい人々が出ていて、ちょっと感動した。

  ダイアン・ウイーストさんは、脇役で、昔、いろいろ出てたなあって。

  『恋におちて』では、編集者かなんかで、キャリア・ウーマンを演じてた。

  そうかあ、今は、お母さん役ねえと感慨深かったです。

  アンディ・ガルシアさんも、マフィアのボスを演じていて、昔は、

  たぶんマフィアの子分を演じていたような感じだったけど、

  わおー、大人になっちゃったのね。というか、貫禄付いちゃったなあと

  いう感じがしました。

G:僕はね、麻薬捜査官のベイツ捜査官は、はじめ、レイフ・ファインズさんかと

  思ったら、違う人だった。なんか感じが似てたよね。それから、

  『マトリックス』の。ローレンス・フィッシュバーン。おお、やはり存在感あるなあと

  思ってみました。『マトリックス』は、はっきり言って、よくわからない物語で、

  今でいう、仮想現実の世界だったろ。最近現実化してるけど、頭というか顔に

  画面を装着させて、仮想世界を作り出して何かするみたいな、

  かなり先取りしてた映画だったんだなあと思うけど、そういう未来な世界に

  いた人が、今は、現実の世界の映画に出演しているのをみると、

  なんだか感慨深いというか、時間が経ったんだなーと思った。

  そんな懐かしい俳優さんを見るという楽しみもこの映画にはあるね。

M:ほんとそう。おばさん、おじさんになってくると、若い新しい人というより、

  以前見てた俳優さんが出てくると、安心感があるというか、

  安定しているというか、いい作品なんだろうなという印象があるわね。

G:この作品も、見終わったあと、なんか感動するよね。

  良かったなあって、しみじみ感が残る。

M:そうね。やはり、お金よりも、大事なものがあるんだってことが

  いいわよね。もちろん、お金も大事なんだけど。

  おじいちゃんは、危険を冒しても、運び屋でお金を稼いだからこそ、

  昔の仲間からも一目置かれるし、女の子たちからはモテるし、

  家族の尊敬も勝ち取ることができたんだから。

  あのまま、家もさし押さえられたまま、お金もなく、ボロトラックで

  放浪していたままだったら、何も得るものがなかったかもしれない。

  だから、リスクを冒しても、やる必要があったのね。

G:そうだな。結末が、監獄行きとなってもな。一時は、幸福を

  得られたんだからね。

M:なんか複雑ね。悪いことをしたけど、幸せになったみたいなね。

  どこか矛盾してるけど、なんか、いいみたいな。

G:そうだね。麻薬を運んだことは、その末端の使用した人を

  廃人にしてしまう手伝いをしたってことだからね。

  それは、どうよってことだよね。

M:矛盾をはらんでいるけど、それが、人間世界なのかしらね。

  でも、良かった。これは、アカデミー賞の候補にはならなかったの

  かしら?

  ところで、デイリリーというのを、初めて知ったのだけど、

  一日で終わってしまうゆりってあるのねえ。

  カサブランカとかすかしゆりとか鬼ゆりとかは知ってるけど、

  デイリリーという品種は、初めてしりました。

G:それから、俺は、アメリカのあのロード物もいいよなあ。本当に、何もない

  草原というかああいうところを走るんだな。まっすぐの一本道をね。

  ああいうところ、一度、車で走ってみたいなあと思う。

  ああいう風景描写もうまいなあと思った。風景もないと

  心にしみないからなあ。それから、ラジオから流れる歌ね。

  あのじいさんが、口ずさむだろう。ああいうのもいいよね。

  そういう細かい人間臭いところをちゃーんと描いているのがいいよね。

M:そうね。ここのボークドックがうまいんだとか、パンクで困っている黒人を

  助けちゃうとか、人間性が出てるもんね。家族からは、総スカンを食う人だけど、

  どこかいい人をちゃんと描いている。そういう細かい描写もあるから、

  この映画がいいなあと思うんでしょうね。

G:いい映画だった。さすが、クリント・イーストウッドだったね。

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