坂道のアポロン

M:こんにちは。ミッシェルです。

G:どーも ジョージです。

M:この映画は、意表を突かれましたね。

G:そうだよなあ。

M:最近、シネコンにかかる映画で、若者向けの漫画原作や、

  ゲームから派生したもの?が多くて、役者さんも、若手の

  よくわからない人々、アイドルだったりするので、

  ちょっと敬遠してたんですよね。自分たちの見る映画じゃないって。

G:そうそう、これも見るつもりなんて、全然なかったんだよな。

M:そうそう、チラシ見たも、あちゃー茶髪男でたーということで、

  もういいや、と思っていたんですよ。

G:で、映画館に出かけたら、その時見たい映画なんだったっけ?

M:『しあわせの絵の具』。

  カナダの画家、モード・ルイスの映画よ。

  私、グランマ・モーゼスとかターシャ・チューダーとか好きだから、

  このモード・ルイスという画家にめちゃくちゃ、興味を持ったのよね。

  でも、残念ながら、満員御礼でチケットとれませんでした。

  で、時間つぶしに何かないかなあと思ったら、この映画が

  ちょうど、始まるところだったので、まあ、いいかって感じで

  入ったのです。

G:俺、泣いちまったよ。

M:私も!意表を突かれたね!

  これも、原作は漫画なんですって。知らなかったけど。

G:そうなんだ。でも、よくできた青春映画だった。

M;うん。時代背景が、1960年代だっけ?昭和ど真ん中という感じよね。

G:そうそう。あの商店街とかの街並みの感じが、まずぐっときたね。

  最近、昭和30年代にタイムトラベルものが多いだろ。えーと、『三丁目の夕日』

  以来ね。あれは、その背景の方に特化していて、ストーリーが大げさだったり

  するんだけど、この映画は、背景はあくまで背景。でも、細部まで、しっかりと

  いうスタンスが見えていたね。本当に昭和感が出ていたよね。

  商店街の福引景品の一等賞に、ハワイ旅行があったかどうかは

  疑わしいけどね。アップダウンクイズで、どうやらハワイ旅行だったから、

  商店街のくじクラスでハワイ旅行はないだろ。

M:そんなのところ見てたの?

G:目に入っちゃったんだよ。たまたま。

  まあ、そんなことはいいけど。で、1960年代の不良というかヤンチャなのに

  なぜ茶髪なんだよ。そこだけ、時代ちがうだろ、やるんなら、リーゼントか?

  みたいに思ったんだよ。

M:それが、重要なポイントだったのね。

G:そうそう。佐世保ならではなのかもしれないけど、主人公のせんたろうは、

  ハーフだったんだよな。

M:そこで、ストンと腑に落ちたのよ。それから、あーそうだったのかとなって、

  怒涛の感動へと行くのよね。

G:あの反転シーンは、すごかったな。そういうオチにくるとは、

  こっちは全然予想していなかった。ただ、時代考証おかしいんじゃね?

  くらいにしか考えていなかった。深い意味があったんだね。あの茶髪には。

M:うん。それに、ロザリオの謎もね。不良なのにロザリオっていうのも、

  腑に落ちなかった。

G:結局、せんたろうは、不良じゃなかったんだ。

  ただ、やりたいことしかやらない人間だったってことだよな。

M:孤独な魂が、共鳴したときは、感動よね。

  お金持ちで、頭はいいけど、父親を亡くし、親戚に預けられて、肩身の狭い思い

  をしているボンと、捨てられたという傷を負っているせんたろう。

  それをあたたかいまなざしでみつめるりっちゃん。

  なんかピュアな高校生時代を思い出したな。

G:今は、ピュアじゃないわけ?

M:えー、ピュアなつもりだけど、初々しさはないわよね。おばちゃんだから。

G:昭和の高校生ってあんな感じだったなあと。

  陰湿ないじめはなかったような。今みたいにね。

M:今の教室内のほうが、つらいかもね。

  そんなに、ひとにかかわらなかった気がする。しつこくね。ラインとかも

  なかったし。

G:やっぱり、クライマックスの文化祭のときの演奏は、圧巻だっよな。

  「マイフェイヴァリットシングス」から始まって、「モーニン」にいたる演奏は、

  すごいね。びっくりした。圧巻だった。その前のロックが色あせて見えた。

  子供の音楽発表から、大人のプロの演奏って感じになったって感じ。、

  すごかった。セッションをしながら、二人とって、大事なものは何かを

  確認できた瞬間だったんだろうね。

M:ほんとに感動した。泣けたよ。あそこで。で、これで、ハッピーエンドと

  思いきや、もう一回試練が訪れる。

G:おおーい、せんたろう どこ行ったーって感じだな。

M:そこで、ロザリオというかカトリックの教会が、活きてくるのね。

  長崎は、隠れキリシタンで有名だし、各地に石造りの教会が残って

  いることでも有名だし、世界遺産にも登録申請を出しているくらいだから
  
  魅力的な教会が沢山あるわね。

G:せんたろうが選択したのが、まさか、そっちだったとは、誰も思いいたら

  なかったろうね。

M:あの教会素敵だったわ。ステンドグラスもいいし、あの教会で、ジャズセッションとは、

  そのギャップもいいのかもしれない。

G:この映画は、中高年におすすめしたいね。

M:そうね。懐かしーって思うかもしれない。

  意表を突かれた感じで、感動が倍になったようです。

  本当に良かった。原作の漫画も読みたくなりました。


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