永い言い訳

M:こんにちは。ミッシェルです。

G:どーも、ジョージです。

M:西川美和さん、女性の監督さんの作品ですね。

  2006年、『ゆれる』で、すごーく有名になったわね。

  残念ながら、私は、見られなかったのよね。

  あれ?見たかな。いや、見てないかも。

G:すごく良かったよ。この映画。なんか、是枝監督に似ているものを

  感じたのは、俺だけ?

M:いやあ、私も、そんな感じを受けた。

  題材がそう感じさせるのかしら。

  普通の人でしょ。描かれるのが。でも、深いみたいな。

  普通の生活者の中にひそむ何かをえぐり出すような感じ。

G:子供の使い方が、似てるのかな。ごくごく自然でしょ。

  ここに出てくる女の子。ああ、自然。子供ってこうだよねって

  感じさせるよね。おにいちゃんのほうは、もう、すっかり

  うまい演技だけどね。

M:私ね、予告編で、「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから

  愛しはじめた」という、一文を見てから、

  夫が、妻の過去を振り返る物語だとばっかり思ってたの。

  でも、それは、まったくの間違い。

  そこから 愛しはじめた のは、妻もそうだろうけど

  人というか、人間、まわりの人間を愛しはじめた とも

  とれるんじゃないかなと思ったんですよ。

G:なるほど、夫と妻だけの関係性じゃなくて、妻の友人の家族と

  付き合うことによって、もっと広い視野で物事を見られるようになった

  ってことかな。

M:そうよ。最初は、チマチマしたつまんない男だったじゃない。

  妻に髪の毛、カットされながら、衣笠姓が嫌いだっていう

  理由を、ずーっと不機嫌な感じで言い続けて、妻の方が

  数倍大人だった。右から左で聞き流していたから。

  まあ、あの流れからすると、ケータイで、メールを打つとき

  「もう愛してない、ひとかけらも」と書かれても

  致し方ないかなあ。女からすると、あんな、だんな、

  うんざりだわ。しかもよ、家に編集者引き入れて

  自分ちであいびきだなんて、最低でしょ。

G:あーあの愛人、編集者だったんだ。

M:そうそう、パンフレット読んでわかった。

G:黒木華さんがやってたから、えーこの子、こんな大人っぽい役も

  やっちゃうんだとびっくり。イメージチェンジかな。

M:最低な男よ。まったく。自宅じゃなけりゃ、まだしも。

  自宅よ。最低でしょ。

G:奥さんの美容室の従業員の女のの人にも、ののしられてたね。

  さっさと火葬してきちゃってって。

M:そうよ。奥さんのほうの関係者だって、沢山いるでしょうし、

  ご遺体がそれほど傷ついていなければ、一目、見たいわよね。

  お別れにね。見たいというか、会いたかったと思うわよ。

  骨壺に入った状態じゃね。納得いかないでしょう。

G:そういうところが、作家のくせに、独りよがりのダメな男

  なんだろうね。俺も気を付けよう。

M:で、妻の友人の家族の世話をするうちに、

  子供は、どうしようもないからね。自分の思い通りにはいかないし、

  かわいそうだなという気持ちも芽生えるし。そんなこんなで、

  面倒を見ることになって、だんだん自分以外にも意識が行くように

  なったのね。

G:成長したんだな。人として。

M:クライマックスで、幸夫くんが、子供、真平くんにいう言葉がいいじゃない。

  ここでぐっと来たわよね。

  自分を大事に思ってくれる人の手を離しちゃいけないよ。

  こんなセリフだったかしら。

  ここで、泣けました。わたしは。

G:あーあの電車の中のシーンは、よかったね。俺も

  ぐぐっときたよ。

  毎日顔合わせていると、ひどいことを言いたくなることもあるよね。

  でも、気持ちは、変わるんだよな。日々。

  妻も、あんなことメールに書いていたけど、

  でも、スキーやって、帰ってきたら、そんなこと思わなかったかもしれない。

  気持ちは、動くんだ。

  やっと、妻の思いも素直に聞けるようになったって感じだな。

M:そうなのね。幸せは、その渦中にいるときは、気づかないものなのね。

  するりと手から抜けた時に、やっと気づくのかしら。

  その時には、遅いのにね。

  でも、幸夫くんにとっては、妻の友人の家族とつきあうことで

  成長したことは事実で、良かったね。

G:あの幸夫くんのマネージャーの池松壮亮くんが演じてた役。

  なんか意味深な存在だったよね。子育てって男にとっては

  免罪符なんですよね。

  あれはどういった意味なんだろうね。

  子育てすると、すべて許されちゃう。自分と向き合わなくてもよくなる?

  なんか若いのに、老成した感じの子だったね。

M:池松くんの役ってそういう役多い感じ。『せとうつみ』でも、あんな感じだったし。

  刑事モノの若手刑事演じても、あんなすべて悟ったような感じだったし。

  あくまでも、役の上で、ご本人の性格とはまったく無関係のものでしょうけどね。

  すべてを見通してますって感じね。

G:でも、ラストは、うまくいってよかったじゃない。

  妻の友人のだんなさんにも、いい奥さんになれそうな人が現れるし。

M:ねってなんだかなって感じ。そんなうまい具合に、いい人なんて

  現れないものだけどね。でも、映画ですから、ハッピーエンドが

  よろしいでしょう。

  泣ける映画でした。

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