母と暮らせば

M:あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

  ミッシェルです。

G:今年もいい年だといいねえ。さて、2016年映画始めの作品は、

  山田洋次監督の『母と暮らせば』だよ。

  ユーレイの話なんだな。

M:そうそう、息子を原爆で亡くした母のために出てきたお話。

  お迎えに来たといったほうがいいかしら?

  吉永小百合さんと二宮和也さん、本当にこんな素敵な親子がいたら

  いいわねえ。お母さん、美人さんでやさしいし、息子は、親思いだし、

  やさしそうだし。現実には、なかなかいない親子かも。親子の理想像かしら。

G:吉永小百合さんみたいなお母さんだと、友達とかに自慢できていいなあ。

  でも、僕の母親像というのは、やっぱり泉ピン子さんみたいなガラッパチ的な

  こわい存在というかたくましさもある感じが、なんか感じかなあ。

M:昭和23年頃の長崎が舞台でしょ。当時の様子がわかっていいわね。

  ガラスに割れ防止の接ぎがあててあったり、かまどだったり、

  今のシステムキッチンからはとても想像できない台所。

  ちゃぶ台とかね。ザ・昭和だったわね。

G:生卵がごちそうだった時代って、想像できないなあ。

  僕たち、もし、いきなり、そういう世界にほおりこまれたら

  きっと生きていけないかもだな。

M:でも、人間、慣れるから1週間もいたら、大丈夫になるかも。

  でも、冬とか寒そうだなあ。隙間風とか暖房だって、火鉢くらい?

  ウワー寒っ!

G:こういう昭和な世界って、もはや映画で見ておかないと見られないから

  貴重だよね。まあ、僕の、実家にいけば、まだ、ザ・昭和してるけどね。

  さてと、この映画で一番印象的だったのは、原爆の落ちた瞬間の映像。

  教室の机の上が真っ白になって、インク壺とか万年筆とか消えていくところ。

  あれは、衝撃だったなあ。原爆って、あんな感じで一瞬ですべてを

  焼き尽くしたんだなあって。だから、息子の浩二は、本当に何が起こったのか

  わからないまま天国に逝っちゃったんだよね。

M:そうそう。それってなんだか混乱しちゃう。病気とか怪我からとか老衰とかは

  だんだんと死への覚悟というか、心の準備ができてくるでしょ。

  でも、今、昼何食べようかなとちょっと想像していたら、ドカンと来て
 
  あれ?死んでるってなったら、これ、混乱するよね。

  だから、成仏できずに、たくさんの魂が迷っていたかもしれない。

G:だから、そういう魂には、時間をかけて、こういうことがあったから

  あなたたちは、天国に召されたんだということを説明してあげなくちゃいけない。

  生き残った人たちにもそうだよね。なんで、朝 「行ってらっしゃい」と送り出した

  人が、今、いないんだとなると、混乱するよね。

  心に整理をつけるには、長い時間がかかるし、この映画のように

  ユーレイになって、その気持ちを聞いてあげなくちゃ、とても

  決着がつかないよね。

M:そうね。この映画は、そういう心の整理のつかない人たちのための

  映画かもしれないわね。

  これは、原爆だけの話じゃないかもしれないわね。理由もなく

  いきなり命を奪われた人やその周辺の人たちへの映画かもしれない。

G:町子ちゃんは、良かったね。新しいいい人がみつけられて。

  やはり、神様がみていて、そういうふうにしてくれるんだね。

  ラストの納得がいった。やっぱりそうなのかと。

M:そうね。それが一番幸せかもしれないわね。

  二人にとってね。でも、あの一家は、お母さんが亡くなることに

  よって、絶えちゃったんだよね。

  最近、無縁墓ってきくじゃない。子孫に供養する人がいなくなって、

  放置されてぼうぼうになったお墓。一家を構えるとなんだかずーっと

  続いていくものだと思いがちだけど、この映画を見ると、

  こうやって、一家が途絶えてしまうってことがあるんだなあって思った。

  福原家も父、母、長男、次男いたけれど、母の死によって、

  一家全員いなくなって、断絶してしまったでしょ。

  子供が小さかった時には、一家団欒とかで楽しい時間を過ごしていた

  時もあったのに、時が流れると誰もいなくなってしまうことも

  あるんだと思うと、なんだか無常を感じるわ。

G:そうだね。でも、それが人の世なんだよ。時間は流れて

  人の人生も栄枯盛衰があって、無くなる。これは仕方のないこと。

  だから、生きている間は、楽しく生きないといけないということじゃないかな。

M:怒涛の感動映画ではないけれど、いろいろと考えさせられる種がつまった

  映画だったわね。年の初めの映画としては、なかなか味わい深いものが

  ありました。

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