少年H

M:こんにちは。ミッシェルです。

G:どーもジョージです。

M:よかったね。この映画。どうかなあと思ったけどよかった。

G:うん、戦争モノでも、庶民の視点がその時発生してたことを
  シンプルに描いているからよかったんだと思う。

M:Hってはじめくんのイニシャルだったのね。

  妹尾河童さんが 『少年H』という本を出したことは知っていたけど

  内容は全然しらなかったから 何かなあと思っていたけど

  すごく単純だった。

G:見る前、テレビとかで実際のご夫婦の水谷豊さんと伊藤蘭さん夫婦が演じてるから

  どうかなと思ったけど、そんなに突飛な夫婦でもないし、ごく普通の夫婦だったので

  よかったなあ。『相棒』のときの水谷さんとも違っているし

  普通のお父さんを演じていてすごく好感もてた。

M:本当にそう、なんか個性的な夫婦なのかと思ったら、そうでもない。

  まあ、洋食器で味噌汁たべさせるのは ぎょっとしたけど

  それだって せっかくのいただきもの 使わないのはいけないわという

  感じだったかもしれないし、神戸という土地柄、外国人が身近にいたから

  将来は、外国人と交流するためにも 西洋式マナーをみにつけさせなければ

  という思いもあったかもしれないわね。

  でも、戦争中というか 開戦前というか

  一般庶民の暮らしは、平凡に静かな日常が流れていたのね。

  子供たちは、野球してたり、絵を描いたりして

  学校にもちゃんと行ってるし。

G:そうだね。戦争終結頃が一番、苦しかったんだろうね。

  この家も、お父さんが消防団へ志願したり

  妹を疎開させたり、バケツリレーの練習してたり

  
  あの空襲のシーンは ああだったのかと思ったね。

  俺のじいちゃんとかばあちゃんが話すことによると

  今まで生きてきて、一番怖かったのは、あの空襲の時だったねと

  言っていたんだけど、俺はそういうシーンを想像できなかった。

  でも、この映画を見て、 あんな風に敵機は襲来し、

  爆弾はあんな細い筒状のものが落ちてきて、爆発するんだとか

  火事になっていく様子とか リアルに描かれていて

  そりゃ、怖かっただろうと思うよ。

M;バケツリレーなんかじゃ とうてい防ぎきれるものではないわね。

  私 あの神戸の街の炎上シーン、『風と共に去りぬ』の有名な炎上しんーんある

  でしょ。あれ、思い出した。でも、こちらのほうが、撮影技術が進歩したおかげで

  すごーくリアルで迫力あるシーンだったと思うわ。

G:はじめくんが、そんな中、ミシンをもちだそうとするだろ。あれって本当に

  火事場の馬鹿力だよ。ミシンって重いからね。よく あの急な階段
  
  おろせたよなあ。

  でも、手に職を持っている人はエライよね。仕事始めるったって、すぐその技を

  いかせるからね。強いよね。細々とながらも 稼ぎがあるから。

  いざとなった時に 生きるよね。

M:おとこねえちゃんが 死んでしまうところは ぎゃーと思った。

  軍隊に入るの嫌な人はいたはずで、そういう人もいるわよねえ。

  あの妖艶な女形姿が 哀しみを倍増させてるというか。

  時代が時代なら 花形役者なんでしょうけど。

G:学校での軍事教練の教官の横暴さも、どうよって思う。

  トラの威をかるきつね というけど まさにそれ。

  田森教官のうさんくささ、教官のときはえばりくさっていたのに

  終戦と同時にころりと宗旨替え。

  まあ、今でもああいう人はいるけどな、会社とかで
  
  役職でえばりくさるやつがね。

  退職すれば、ただの人なのにさ。

  でも、そーゆー空気にした人が一番、責任が重いよね。

  いったい戦争責任者は誰だったんだろう。

  「天皇陛下 万歳!」も罪な話で、すべてを
  
  天皇のためにという戦争を正当化するための標語としてね

  簡単に誰もが口にしてたけど、そーゆーことにされてしまった

  天皇もご自分の意志に反して利用された感があるだろうね。

  先日みた『終戦のエンペラー』とか見るとそうだし。

  つい最近の オリンピック招致に・・・というのも

  なんとなく あやしいものを感じる。

  その権威を利用するというやり方が いやらしいよね。

M:だから、お父さんがはじめくんに言うじゃない。

  自分の目で見て、感じて、判断しなさい って。

  まさしく、自分の判断基準をよーく研ぎ澄ましていないと

  いいように時代の空気とかその場の空気とかで

  流されてしまい、危険な方向へ向かってしまうということね。

  教訓だわね。

  自分自身がだまされないためにも 自分をしっかりもたないと

  だめね。

G:終戦後、焼け野原を見て、お父さんがしばらく ぼやーんと

  ふぬけ状態になるとことがあるけど、当時の普通の大人にとっては

  180度考える尺度が変わってしまったから

  そういう放心状態になるかも

  そこへいくと、子供は元気だよな。はじめくんが

  しっかりと自分をもって意見しているのがすごく印象的。

  あのはじめくん役の子、すごくうまかったな。

M:ほんと。うまい。妹がわかめちゃんカットで 終戦頃の子供の

  髪型ってみんなあんな おカッパだったのね。

  『火垂るの墓』の節子もおかっぱだったし。

  とにかく、シンプルに庶民の目で描かれているのが

  あの戦争で何が起きていたのかをわからせることに

  成功している感じね。庶民は、いきなりあらぬ罪を着せられて
  
  連行されることもありえるということも含めてね。

G;いろいろ考えさせらたなあ。あの焼け野原のシーンは

  ジーンとしちゃったなあ。



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