僕たちは世界を変えることができない。

M:こんにちは。ミッシェルです。
G:どーも ジョージですよー。

M:今日の映画は タイトルが長いね。日本語タイトルの次に
  But,we wanna build a school in Cambodia.
  って続くんだから。
  

G:そうだね。チケット買うときにタイトル長いから かみそうだよ。

M:でも、良かった!感動した!
G:そうだね、さわやかな感動だね!若いっていいなあ!って思ったね。

  カンボジアの映画というと、『キリング・フィールド』だろ。ポル・ポト政権下の現実を
  描いた作品で ええええーっと思うほど 衝撃を受けた作品。
  主人公は、アメリカ人の友人に助けられるけど、
  この映画で語られるのは、収容されたカンボジア人は
  ほとんど殺されてしまったという事実。かなり衝撃的だった。
  あの元高校だった収容所跡のところなんか
  息が詰まるよな。出演者も演技じゃなくて素の自分が
  出てたって感じで かなり来るものがあった。

  あれってほんの40年前の出来事なんだよね。
  1970年代だからさ。日本が万博以後高度経済成長真っ只中
  カンボジアでは悲惨な現実があったんだよな。

  1975年から1979年までに少なくとも100万人以上のカンボジア人が
  虐殺されたって話だし。

M:映画でも出てきたけど、あの頭蓋骨の山を見たらぞっとした。
  ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺と同様なことがどうして
  ほんの40年前に起きるのかまったく理解に苦しむわ。

G:元は、ベトナム戦争にあるし、米ソの対立もあるし、中国の共産主義の
  影響もあるし、なんだかいろんなものが複雑に絡み合って
  ああなったということみたいだ。ちょっと俺には手に負えない
  歴史のことだけど。

M:まったく、戦争ってやつはって感じだわ。人間って愚かね。
  歴史は繰り返すというけど、もうちょっと歴史を振り返って
  同じ過ちはくり返さないようにしなくちゃね。

  あのガイドさんが父親のことを語るところがあったでしょ。
  あそこでは、泣けたわ。泣けた。

G:さて、カンボジアに学校を建てるってことを 本当にやり遂げた葉田くんは
  すごいなあ。「僕は探していた。ありきたりの毎日を変えてくれる何かを」
  医大生で 時々 コンパや飲み会で楽しみ、
  お金にも特別困っているふうでもなく
  普通の大学生が、でもなんか不満とかやりきれなさとか
  物足りなさを感じて日々過ごしている。
  こんなのほとんどの人がそうだろう。

  サラリーマンになっても、考えてる。ありきたりな毎日を変えてくれる何かを。
  でも、葉田くんみたいに 出会えないんだな。
  というより、出会えたとしても、その先の一歩を踏み出す勇気が
  ないんだな。ほとんどの人には。ていうか 俺か。
  おじさんになるまで、一歩も踏み出してないし・・・

M:葉田くんの 彼女だかが、いつも行くバーで
  まじまじと見られて「なんか物足りないのよねえ、なんだろう?」
  って言われるでしょ。そんなの葉田くんに限ったことじゃないわよ。

  私だって、20歳前後なんて 全然物足りてなかったし・・・
  そんな若いときから物足りてたら どうすんの?って感じ。

  私もジョージと同じ、葉田くんは 打ち込めるものが
  見つかっただけでも、めっけもんだったかな。

  
G:俺たちさ、何年か前にカンボジア行っただろ。
  この映画でも、アンコール・ワットの遺跡群がでてきて
  嬉しかったな。ああ、ここ行ったなあって。

M:そうそう、アンコール・ワットって夕暮れみたいに見えるけど
  あれって朝焼けなのよね。あのときのひんやりとした
  澄み渡った空気感が思い出されるわ。

  物売りの少年少女も沢山いてね。ガイドを装って
  お金を巻き上げる少年もいたけど、仕方ないか。

  彼らは必死なのよね、生きるのに、今でも。

  この映画の中で、葉田くんが唯一怒るときがあるでしょ。
  学校建てたのに、行けないってのはどういうことかって。

  親にすれば、学校行くより、仕事してくれたほうが
  ありがたいってところあるのよね。食うや食わずの
  ところで、何が学問かってことでしょうね。

  そこのところは、今の日本人にはわからないわね。

  多分 戦前の日本だってそういう環境だったでしょうし、
  特に女子なんて、「女に学問はいらない」って
  風潮で大学に行けない、行かないということとも
  通じる感覚かな。

  葉田くんの友達って、ゲゲゲの女房に出てた人ばかり
  ゲゲゲトリオね。でも、3人ともいい味だしてた。

G:そうだな、等身大の大学生って感じがした。
  ピアスとかアクセサリージャラジャラつけるのは
  今の男子学生は普通なんだな。

  だから、最初、俺は、なんだよ チャラ男の話か
  って がっくりしたけど、本当のチャラ男とは
  一線を画してたな。東都大学の本田くんは
  ホスト系だけど、けっこう物事真剣に考えていて
  だんだんいい感じになってきたし。

M:そうねえ、人は外見で判断しちゃいけないわね。

  なんか見てて はがゆいところとか ばかだなあって
  思うところもあったけど、私も 20歳の頃って
  もっとバカだった感じもするし、もっとおどおどしてた
  気がする。今の子って 比較的みんな裕福だから
  いいね。自信があってね、人に対して コンプレックスを
  感じることってないかもね。

  それとさ、葉田くんが、部屋に女の子呼ぶでしょ。
  なんか、平気な顔しててさ、びっくりしちゃうわ。
  なんで好き好んで、そういうバイトするかなあ?って。

  
G:学校 器を作っても 維持するのが大変だよね。
  先生を雇わなくちゃいけないし、教材も必要だし
  なにかとメンテナンスが必要だ。葉田くんは
  今も学校の維持に関わっているから偉いね。

  とにかく、いい映画だった。久しぶりの感動!

M:こういう若い人がいるってことで、日本も捨てたものじゃないわね。
  それに、東日本大震災後、働き方をお金とかじゃなくて
  人に喜んでもらえるような仕事、人に役立つような仕事をしたい
  って 起業を考えてる若者も多いそうで、仕事観が今後
  変わっていくかもしれないわね。大手に勤めるだけが
  働くことじゃないって風潮が高まれば、もっともっと
  社会は活性化するかもしれない。

  




僕たちは世界を変えることができない。
パレード
葉田 甲太

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