蟹工船

M:こんばんは。ミッシェルです。
G:どーも ジョージです。蒸し蒸しと暑いね。べトーっとネトーって
  粘りつく暑さにはまいるね。
M:でも、本当に暑いのは、梅雨明けしてからよ。
  このくらいじゃ、まだまだ。じゃあ、今年は
  ジェルマット買おうか?
  あれって、ひんやりするみたいよ。
  大人気なんですって。
G:ジェルマットねえ。うーん、待った。ボーナスどれくらい出るか
  を見てだね。買うか買わないか決めようよ。
  この夏のボーナスは厳しそうなんだよな。
M:ニュースでは、出るならいいほうみたいなこと言ってるし。
  金融不況はここまできたかって感じね。

  で、今年は小林多喜二の『蟹工船』がすごーく売れてるんですって。
  私は読んだことないけど。高校の時、文学史あたりで
  小林多喜ニ『蟹工船』はプロレタリア文学なんて
  覚えた記憶があるけど。なんか、すごーく暗いイメージだったから
  読む気も起きなかったような。

G:そうだなあ、よく夏休みに 読んでおきたい100冊!の中に入っていた
  ような気もするけど、俺も読んだことがない。
  忘れ去られたような存在の本が、最近ブームになったりして
  世の中のはやりすたりというのは面白いなあって思う。

  で、本を読むより、映像で見たほうが早いってことで
  見ることにしたんだよな。

M:そうそう。
  イメージ変わった!かなり、前向きな映画よね。
  私ねえ、資本家というか経営者に搾取されっぱなしの
  話かと思ったけど、けっこう希望のある映画だったわね。

G:俺もびっくりした。あの全員首吊りのシーンでは、
  あれ?みんな後ろ向きだなあ、死んだらこの映画
  どうなっちゃうんだよって思ったら、やはり
  集団自殺は失敗に終わってよかったよ。
  
  セリフがいいね。想像することが大事。自分ができると思ったら
  できるんだみたいなすごく前向き。いいねえ。

  本屋でさ、よく見る自己啓発本ってあるだろ。
  自分を変える!とかいいことがドンドン起きる法則とか
  そんなたぐいの本。

  そういう本を立ち読みでぱらぱらと読むとみーんな
  そういう自己暗示というか、いいことをイメージしなさい!
  ってことが書かれているよね。

M:ああ、そうそう。風水本とか運気が上がるためにはとか
  女子力をあげるにはとかそんな本にも
  みんな一様に いいイメージをしなさいってことが
  書いてある。

G:結局そういうことなのかもしれないよなあ。
  自分が変わるしか、人生変えられないよな。
  生まれた環境とか資金力とかそういうものは
  どうしようもならないだろ。変えられるのは
  自分の気持ちとやる気しかないもんな。

M:最近起きた大阪のパチンコ放火事件の犯人なんて
  最低よね。なんで人のせいにするの?社会のせいにするの?
  なんとかしようと思ったら、きっとなんとかできたはずなのに。
  ああいうのをニュースで見ると、こういう映画見なさいよって
  言いたくなるわ。それで命を奪われた人は本当にお気の毒
  としか言いようがないもの。

G:あれは、ひどい事件だ。人のせいにするな、社会のせいにするな。だよな。
  あの映画の中でも、一番年若い少年が、大人に説教するだろ。
  ぶつぶついうなら、本当にぶつかるべき相手にぶつかれよと。
  それで、みんな奮起してさ。

  でも、そういうことに気付かせる人っていうのは必要なんだよな。
  明るい人、前向きな人、戦う人だね。

  この映画見てたらさ、立ち向かう勇気って必要だなって思った。
  でも、きっと俺は、主人公の新庄みたいに
  当たって砕けられないと思うけどさ。

M:でも、せっぱつまれば、頑張るんじゃないかな。
  私も、まだまだ切羽詰ってないから、
  やる気がでなくて、ぶつぶつ言ってるのかなあ。
  本当にやりたいことをやれてない気がするってね。

  会社勤めで忙しいとか時間がないからとかじゃなく
  とにかく一歩を踏み出すことが大事なのよね。

G:ところで、新庄と塩田がロシア船に助けられて
  ロシア船内部の様子を見るだろう。とても人間らしくて
  日本の船の中の過酷な労働環境とまったく正反対な様子。

  あれ?って思ったのは、昔『戦艦ポチョムキン』という映画があって
  あれってロシア映画じゃなかったっけ?それは、ロシアの戦艦の
  中の過酷な環境を描いてた気がするんだけど、これは1929年の
  80年前の日本だけど、戦艦ポチョムキンの描いたロシアは
  それよりもっと前のことだったのかな。
  日本人が憧れのまなざしで見ている船内が、
  かつて同じく過酷な扱いを受けていたロシア船だったというのが
  なんていうか、日本も何年かあとには改善されていく希望が
  あるっていうことなのかな?なーんてふと思ったんだ。

M:主人公、新庄は結局、犠牲になっちゃったわよね。
  勇気をもって立ち上がったら、雇主から殺されてしまうし。
  新庄は無駄死にだったのか?と思うけど、それはあとに続く人に
  勇気を与えて大きなうねりになるきっかけだったから
  尊い犠牲だったのかしら。

G:原作者の小林多喜ニも実際は殺されてしまうだろ。
  それも拷問で。この映画の主人公みたいだよな。
  でも、その後何十年か後のことかわからないけど
  後に続く人が出てきて、労働組合ができて
  今にいたっているから、彼の存在は決して無駄ではなかった。
  志半ばで死んでしまったのは無念だろうけどね。

M:こういう映画みていると、歴史というのは今につながっているん
  だなあって。今ある権利とか法律とか過去の多くの人の犠牲の
  上に成り立っているでしょう。女性の参政権とかもね、
  それとか選挙権とかね。今は選挙行かなくてもなーんとも
  思わない人いるけど、その権利が与えられていない国とか
  今だにあるし、過去日本もそういう時代があって
  戦って勝ち取ってきた歴史があって、今の権利とかが
  あるでしょう。だから、キチンとその権利というか義務というか
  は行使しないといけないと思うのよね。

G:そうだよな。与えられた権利はきちんと使わないと
  いい世の中にならないし。ぶつぶついうより
  まず自分のできることから、行動しようだよね。
  今の社会が悪いと思うなら、とりあえず選挙行って
  今の社会を形成している権力者を変えないとね。

M:そうそう、ぶつぶつ言うより、まず自分が変わって
  行動すべし ね。クラーい映画だと思っていたら
  意外と前向きになれる映画だったわ。

  ということで ★4つ。★★★★。

G:俺は、こういう硬派な映画好きだから 
  ★5つということで。★★★★★。

M:松田龍平くんはすごいね。沢山映画出てる。先日見た
  『剣岳』にも出てたし。俳優さんも大忙しでしょうね。

  映画ってどのくらいで撮り終えるのかよくわからないけど
  ガンガン出てる人っているでしょう。
  きっと休みもないんじゃないかって思うわ。
  過酷な労働環境じゃなきゃいいけど。


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新潮社
小林 多喜二

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